兵庫県警は12日、春の定期異動を受けた署長会議を12日、初のリモート形式で開いた。
種部滋康(たねべ・しげやす)本部長は、県内46署の署長や本部の所属長計127人に向け、緊張感を持った業務の継続を求めた。幹部らは、大規模な会議でも対応可能で2021年3月に正式導入されたばかりの「ウェブ会議システム」を利用して、パソコン画面から指示を受けた。兵庫県警では例年、署長や所属長が集まり年2回、大規模な署長会議を開くが、新型コロナウイルス感染状況の悪化を踏まえ、昨年(2020年)年度は密集を避けるために招集せず、 書面交付での訓示や地域別ブロックでの会議にとどめていた。
会議では主な課題として▼特定抗争指定暴力団「六代目山口組」「神戸山口組」の壊滅と対立抗争の阻止に向けた総合対策の推進▼特殊詐欺撲滅に向けた対策の推進▼テロ対策と大規模災害対策の推進など5つを挙げた。
このほか兵庫県警でも計75人の職員が感染した新型コロナウイルスへの対策と、警察機能の維持に向けて的確に運営するよう求めた。