三重県産・伊勢茶の新茶、収穫はじまる | ラジトピ ラジオ関西トピックス

三重県産・伊勢茶の新茶、収穫はじまる

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 新緑の爽やかな季節にさしかかり、新茶のシーズンも到来。三重県でも志摩市志摩町越賀地区で4月8日から新茶の収穫が始まった。

(写真提供:伊勢茶推進協議会)
(写真提供:伊勢茶推進協議会)

 新茶はその年の最初に生育した新芽を摘み取って作られる。冬の間に栄養が蓄えられ、うま味・甘味成分のテアニンが多く、二番茶、三番茶に比べ、渋みのあるカテキンが少ないという。

 山や海の自然の地形に恵まれ、年間の平均気温、降水量などが緑茶を作るのに適している三重。静岡、鹿児島についで全国で3位のお茶の生産量だ。三重県で生産されるお茶の総称とされるのが「伊勢茶」。一番茶(新茶)、二番茶、秋番茶と年に3回しか収穫しないことから、伊勢茶は一般的に飲まれているお茶に比べ、味・香りが濃く、葉肉が厚い。2煎目、3煎目まで濃厚な味わいを楽しめる。

(写真提供:伊勢茶推進協議会)
(写真提供:伊勢茶推進協議会)

 伊勢茶は大きく分けて「煎茶」「かぶせ茶」「深蒸し煎茶(深蒸し茶)」の3種類がある。「深蒸し茶」は、生葉から煎茶を作る最初の工程の「蒸し」の時間をより長く取ったもので、お茶のうま味をより味わえるのが特徴だ。「かぶせ茶」は、収穫する2週間ほど前から茶の樹を黒いネットなどで覆って直射日光を遮って作られる。うま味成分のテアニンは日光が当たると渋みのあるカテキンに変化するが、カテキンが少なくなるため、渋みが少ないまろやかな味わいになるとのこと。玉露と煎茶の中間の味わいだ。三重県の北勢地域では「かぶせ茶」が、南勢地域では「深蒸し煎茶」の生産が多く行われている。

(写真提供:伊勢茶推進協議会)
(写真提供:伊勢茶推進協議会)

 お茶はお湯の温度と関係が深く、うま味成分のテアニンは低温でも溶け出すが、渋み成分のカテキン・タンニンは高温の時に多く溶け出す。低温でいれると「うま味・甘味」が強くなり、高温でいれると「苦味・渋み」が強くなる。濃厚な味わいを楽しみたい場合は低温で、すっきりとした渋みのあるお茶が飲みたい場合は、少し熱めのお湯でいれるのがおすすめといわれている。

伊勢茶
伊勢茶

 伊勢茶は、水でいれると冷茶として飲むことも可能。水1リットルに対して約10~15グラムの茶葉を使い、冷水ポットに水と茶葉を入れておくと、30分から1時間後にはおいしく飲めるという。飲む前に一度上下に振ると味が均一に。これからの季節に最適だ。


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