毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っているもの。そんな感動をラジトピで連載していきます。4月11日放送回の辻説法は、「桜花無尽蔵」です。
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ラピス和尚によりますと、禅の言葉は無尽蔵にあるそうです。いくらでもあるという意味ですね!
それでは「桜花無尽蔵」とは、「桜の花がいくらでも咲くよ!」という意味なのでしょうか……。
さて、それでは和尚の解説です。
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今年も各地で桜の花がきれいに咲き誇っています。「無尽蔵」とは、尽きることのない蔵。万物の命をつつみこむ無限の大宇宙ということ。
ひらひらと舞い落ちる、桜の花のはなびらがひとつ。ここまでの過程を想像すると、芽がやがて木に育ち、花が咲き、花が散り、また次の年に花が咲き、と、1枚のはなびらが落ちるまで、命が繰り返されているのです。
桜のはなびら1枚で感じ取ることのできる、無限の命の世界。それが、「桜花無尽蔵」。
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