毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っているもの。そんな感動をラジトピで連載していきます。4月25日放送回の辻説法は、「百事如意」です。
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世界的な未曾有の状況下において、どうかすべての人がこの事態を乗り越えて、元の暮らしを取り戻すことができますように。その思いを込めて、きょうは「百事如意」についてのお話です。
中国では慶事の際に用いられることもある「百事如意」は、おめでたいものをあつめた言葉です。「百」とは百合根(ゆりね)の一文字からとった「百」。数の極(きま)り多いことを指します。「事」(じ)とは、柿の音読みの通音。孫悟空の如意棒でおなじみ、「すべては思いのままに」という意味の「如意」は、その姿が縁起が良いとされるキノコの霊芝に似ていることをあわせてできた“パワーワード”です。
「すべてが思い通りになりますように」。この言葉を自分のためだけに使うか、皆の幸せのために使うか……。
きょうの辻説法は、自分の生き方を考えるきっかけになる言葉です。今週も勉強になりました!
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