兵庫県丹波篠山市立町に、同市の特産で知られる黒大豆の魅力を発信する観光スポットが誕生した。江戸中期創業の黒豆卸の老舗「小田垣商店」。国登録有形文化財となっている店舗や蔵が大規模改修を終え、カフェを併設した黒豆の土産物売り場として4月14日に再オープンした。
店舗は江戸中期の1734年創業。本店敷地内には、江戸時代後期から大正時代初期に建てられた10棟もの建物があり、国の登録有形文化財となっている。そのうち5棟について、重厚な外観を生かしつつ耐震補強を施した。
屋敷内では、コケと石で構成された枯山水風の石庭「豆道」も誕生。「小田垣豆堂」と名付けたカフェからは、焙煎した黒豆茶や黒豆スイーツなどを味わいながら庭を望むことができる。丹波篠山地方で受け継がれる工芸品などを展開するショップも併設している。
同市では、「丹波篠山の黒大豆栽培」が今年2月に「日本農業遺産」に認定された。同店では「歴史ある建物に新たな価値を加え、黒豆文化を未来に継承していきたい」と話し、今後、残る建物についても順次、改修していくことにしている。
◆「小田垣豆堂 / 本店ショップ」
〒669-2323
兵庫県丹波篠山市立町19番地
電話 079-552-0011
【公式HP】
(小田垣豆堂)10:00〜16:00(15:30 LO)
[定休日] 木曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始
(本店ショップ)9:30〜17:30
[定休日] 年末年始のみ