神戸市北区山田町の畑に転落した乗用車のトランクから5日、男性の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は6日、死体遺棄容疑で事情を聴いていた27歳の男を逮捕した。
男性の顔と両手首には粘着テープが巻かれていた。現場に居合わせたこの男から事情を聴いたところ「ほかにもう1人が関与し、逃走している」と説明しており、その真偽を含め捜査する。男は逮捕前の事情聴取に「死体を積んだ車を現場に放置した」と話していたが、逮捕後は黙秘しているという。兵庫県警は殺人容疑でも調べる。
男性は神戸市北区のコンビニエンスストア店長(62)。5日午後8時15分ごろ、車が畑に落ちたような音を聞いた近所の住民男性から110番通報があった。引き上げられた車の中を調べると、遺体が見つかった。捜査関係者によると、男はこのコンビニエンスストアのアルバイト店員で、店長である男性と何らかのトラブルがあったとみられるという。兵庫県警は男の刑事責任能力の有無について調べるとともに、男性が死亡した経緯を捜査する。