オシャレな家具を置こうにも、部屋が狭くてあきらめている人も多いかもしれない。だが、家具の選び方によっては同じような大きさのものを選んでも部屋を広く感じさせることができるという。一体どういうことなのか、ヨーロピアンモダンのインテリアを扱う「songdream KOBE」(神戸・六甲アイランド)のスタッフ、真砂有里さんに話を聞いた。
「ヨーロピアンモダンインテリアの特徴の1つが、『ロースタイル』であることです。ソファを例にとると背もたれの高さをなるべくおさえ、低くて奥行きが深い。日本の住宅事情だと一般的に天井高は240㎝。もともと海外に比べて天井高は30㎝ほど低めなため、『ロースタイル』のソファを選ぶことで部屋に与える圧迫感を少なくして、部屋を広く感じさせることができます。奥行きはしっかりとあることで、背もたれの高さが低くてもリラックス感が生まれます」(真砂さん)
たとえ部屋が広めだとしても、ロースタイルはオススメだという。
「最近の住宅事情は、リビングダイニングキッチンを1か所にまとめる傾向にあります。部屋の壁を取り払い、1つの大きな部屋にリフォームされることも多いですね。その場合、ソファの背面や側面にキッチンやダイニングが配置されることになるので、ソファの背もたれが高いとダイニングに座ったとき、横に壁があるような印象になります。ソファを部屋の中央に配置する場合、背もたれの高さは80cm以下にすることが部屋を広く感じさせるコツです」
また、songdream KOBEでは、ウォールナットの家具を中心に扱っているが、部屋をかっこよく見せる秘訣があるという。「木材の暖かさに異素材を組み合わせることで、かっこよさを出せます。ウォールナットのものと、セラミック、レザー、ガラスなど異素材をミックスしながら提案しています」
いざ部屋づくりをしようと考えても、大きめの家具を自分の部屋に置くとどうなるのかイメージするのは難しいが、そのような方のための技術があるという。「(songdream KOBEでは)3Dシミュレーションサービスというものを活用いただけます。間取り図で確認もできますが、そうすると真上から見た平面でしか確認できません。実際に生活するときは立体的に見ますので、3Dシミュレーションを使うことで立体的に捉えることが可能です」。