■令和3年(2021年)「学校安全の日」児童代表(いずれも6年生)の言葉
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2001年に附属池田小学校で起こった事件の教訓をもとに、現在の私たちは様々な人々や仕組みに守られています。保護者の方々による立ち当番や、先生方による登下校時の見回り、携帯メールによる緊急連絡システム、定期的に行われている安全点検などです。この20年間これらの活動に関わって下さった先生方、保護者の皆さんの努力の結果、今日の仕組みが出来上がりました。そして、この安全に対する人々の努力が、わたしたちの現在の安心・安全へ の源になっています。わたしたち児童の安心・安全に関わってくださったすべての方々への感謝を忘れず、わたし自身も安心・安全を社会に発信していくことを、ここに誓います。
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わたしたちは1年生から安全科の授業を通して、災害、防犯、交通安全など、様々な形で尊い 命を守るためにどんなことが必要か考えていきました。3年生では、学校周辺のセーフティプ ランについて文化発表会で発信するために自分たちで考え、劇の形で発表しました。それ以外 にも、1年生から6年生まで、自分だけでなく、他の人の命も尊重し、社会の平和に貢献できるよう学んでいます。1年生とのペア活動を通して、守られる側から守る側の意識も芽生えました。最高学年として、学校を安全の視点で引っ張っていきたいと思っています。一人一人が自 分やその周りの人のことを考え、行動していくことによって、みんなにとってより安心・安全な世の中に変わっていくはずです。附属池田小学校で学んだことを胸に、安心・安全を社会に発信していくことを、ここに誓います。
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いつも当たり前のように毎日を過ごしているわたしたちですが、誰かに支えてもらわないと生きていくことができません。わたしたちは 20 年前の 6 月 8 日に起きたあの悲しい事件に ついて知り、考えました。そして、一人ひとりかけがえのない命だからこそ、みんなで協力し、助け合うことですべての命が守られるような世の中になっていかなければならないと思いました。 みんなと協力し、助け合っていくためには、毎日の生活から他の人に対して思いやりの気持ち を忘れずに接していくことが大切です。あの事件のように、つらい思いをする人がもう二度と起こらない社会を作るために、この事件のことをいつまでも語り伝え続けたいです。そして、亡 くなった8人のみなさんの分まで精一杯生きていきたいと思います。この決意をこれからも持ち続け、安心・安全を社会に発信していくことを、ここに誓います。