神戸市北区の畑に転落した乗用車のトランクから5月、コンビニエンスストアの男性店長(当時・62)の遺体が見つかった事件で、強盗殺人・死体遺棄容疑で逮捕、送検された同店の元アルバイト店員の男(27)について、精神状態を調べるための「鑑定留置」が認められた。神戸地検が神戸地裁に請求していた。期間は6月11日~10月18日。
兵庫県警によると、男は5月5日午後6時すぎ、転落現場の北にある寺の駐車場で、男性店長の鼻や口などを粘着テープで巻いて車のトランクに押し込み、現金約13万円などを奪い、窒息死させた疑いが持たれているが、黙秘しているという。
転落事故はこの日、午後6時45分ごろ起きた。通報を受けて駆け付けた警察官らが、トランクから粘着テープで巻かれた男性店長の遺体を発見、近くに男がいた。男が乗用車を運転し、遺体を運んだとみられている。男は無免許で、ハンドル操作がうまく行かずに畑に転落したという。乗用車は男性の所有だった。男は任意の事情聴取に事件への関与を認め、「事件に関わった男がもう1人いる」と説明していたが、そうした人物は確認されていない。