恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」グループの指示役とみられるカメルーン国籍の男 (31・大阪府豊中市在住) が、 14日までに兵庫県警など4県警(ほか奈良・栃木・新潟)に詐欺容疑で 逮捕、送検された。 男は兵庫県内の小学校で英語講師を務め、会員制交流サイト(SNS)で知り合った神奈川県在住の60代女性から現金約370万円をだまし取った疑いが持たれているが、容疑を否認しているという。
兵庫県警によると、犯行グループが管理する口座にはだまし取ったとみられる現金が少なくとも約1億2500万円が入金され、すでにナイジェリア人・中国人・ベトナム人・日本人を含むグループの16人が検挙されている。手口として、アメリカ軍人や国連職員をかたり、結婚手続きの費用などの名目で、現金を振り込むよう話を向けていた。
男は2021年3月、他のメンバーと共謀して、イエメン在住の韓国人医師と偽り、女性に「あなたは理想の相手だ」「新型コロナウイルス対応で大変な日本の医療機関に20億円を寄付したい」とSNSで虚偽のメッセージを送るなどし、現金の配送料や遅延金名目で約370万円を詐取した疑い。