道路なんかを、車などで走っていますと、銀色でピカピカに輝いてる、鏡みたいに周りの景色まで写るほどのタンクローリー車、見るでしょう。信号待ちで、たまたま目の前にその“ピカピカ車”が止まると、自分の乗っている車の中までバッチリ写って、思わずVサインしたり……。なんかうれしくなって、車に乗ってる人が全員前のめりになって、「わぁ〜写ってる〜!」って、みんなで手を振ったり(笑)。横を通り過ぎるとき、山や海や空、夜景など周りの景色が写りこんで、めちゃめちゃ綺麗なときがあって、車体が少しわん曲していますから、アート作品をみてるようなときもありますよね!
ふと思いました。「なんでタンクローリー車は、あんなふうに鏡みたいにピッカピカなの?」。よし、ドライバーに聞いてみよう! ということで、“ラジオパーソライター”(ラジオパーソナリティー+ライター)こと、私、わきたかしが突撃取材を敢行しました!
止まっている“ピカピカタンクローリー車”を、探して探して……。
ほんま、これ“取材あるある”なんですが、探しているときって、全然見つからない……。私が担当するラジオ番組『バズろぅ!』(ラジオ関西)取材史上、もっとも時間がかってしまいました(笑)。
約2か月間かかってようやく、止まっている“ピカピカタンクローリー車”を見つけ、ドライバーさんに聞きました。「なんで、こんな鏡みたいにピッカピカなんですか?」と。
「このピカピカのタンクは、ステンレスでできてるんや! この車には、化学薬品で酸性のものが入ってるんやけど、他の金属のタンクにそんなん入れたら、中で溶けてもうたり、錆びてもうたりして、えらいことなる。それと、ステンレスは、腐食しにくいから塗装する必要がないからなぁ。薬品以外では、牛乳や食品を運ぶタンクなども、ステンレスのピカピカのやつを使ってるわ。サビとか塗装のはげたやつが入ったら大変やろ。さらにピカピカにしているのは、衛生的やし、耐久性が増すからや」なんですって。