10日、神戸市中央区の指定暴力団・神戸山口組の中核組織「山健組」で組員2人が射殺された事件で、兵庫県警は今年8月に起きた、対立する六代目山口組の最大勢力「弘道会」の関連施設に対する襲撃事件の報復とみて調べている。
六代目山口組をめぐっては、2014年に収監されたナンバー2とされる若頭、高山清司受刑者の出所を来週に控えているが、「3つの山口組」の分裂の背景として、活動資金の上納など、徹底的な組織の引き締めを図った高山受刑者のやり方への反発があったとみられ、今後はより緊迫したものになるとみられている。
捜査関係者によると、今回の山健組への襲撃は六代目山口組にとって、ナンバー2の復帰を前に組織としての威力や存在感を対外的に示す狙いがあり、兵庫県警は今後、神戸山口組側からの報復もあるとみて警戒を強めている。(ラジオ関西ニュース)