兵庫県立こども病院は27日、2月に気管の拡張手術を行った3歳未満の男児について、気管に通すチューブを入れ替える処置を行う際に片側の肺に挿管されたままとなり低酸素状態による脳機能停止状態で3月17日に死亡したと発表した。
手術は小児外科医と麻酔科医がチームを組んで執刀し、男児の気道確保のために鼻から入れたチューブが、本来は肺と気管の枝分かれする気管支で止めるべきであったにも関わらず、誤って左肺までチューブを挿入、右肺が機能しなくなる片肺挿管状態になったという。
兵庫県立こども病院は今後、外部委員を含めた医療事故調査委員会を設置して調査する。
中尾秀人院長は「病院としての責任を真摯に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。