神戸市兵庫区に住むベトナム国籍の無職の男(25)ら男4人が、新型コロナウイルスの影響で困窮するなどした在日ベトナム人ら向けにヤミ金融を営んだとして、貸金業法違反(無登録営業)や出資法違反(超高金利)容疑で、21日までに兵庫県警に逮捕、送検された。
男らは2020年7月~2021年4月、兵庫県内に住むベトナム国籍の技能実習生や留学生ら20代男性4人に無許可で計93万円を貸し付け、法定金利(1日あたり0.3%)を超える約0.6~0.83%の金利で利息を得る契約をした疑い。主犯とされる男は「今は話したくない」と供述しているという。
男はベトナム語で「財政支援24時間」と記したベトナム人コミュニティのフェイスブックの掲示板を利用、貸付時に貸した人物の顔写真を撮影し、返済が滞ると「詐欺師」として、このフェイスブックに書き込んでいた。借金をした4人の一部は、「コロナの影響でアルバイトが減ったから」「コロナでベトナムの両親の仕事が減り、実家を資金面で援助するため」などと理由を説明。
兵庫県警・国際捜査課は2021年4月、大麻取締法違反容疑で男らを逮捕していた。その際の家宅捜索で、借用書14枚(計274万円分)が見つかり、担保とみられるパスポートやキャッシュカードを押収した。