■神戸などで新たに7人 兵庫で133人 藤浪選手と会食の女性も
感染の拡大が止まらない新型コロナウイルス、兵庫での感染者は133人、大阪では208人にのぼった。
大阪では29日までの3日間で52人増え、約4割にあたる85人の感染経路が特定できていない。(3月29日午後10時現在)拡大が加速、感染爆発の危険性をはらんでいる。
兵庫ではこのうち、神戸市で29日に感染が確認された20代の女性がプロ野球・阪神タイガースの藤浪晋太郎投手(25)らと会食していた。会食の参加者12人のうち、感染が確認されたのは藤浪投手、伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)、大阪市の女性2人と合わせ、6人に。
27日には留学先のイギリスから帰国した10代の女子大学生の感染がわかった。
29日にはイギリスから帰国の70代男性、 ポルトガルとスペインへの渡航歴があった60代の夫婦の感染が確認されている。
姫路市では29日、新たに70代の女性、尼崎市では30代男性の感染が確認された。
兵庫県の井戸敏三知事は「クラスターごとの対策の効果は、兵庫ではそれなりに出ており感染は収まっているが、大阪で感染経路が特定できない人が増えている」として、大阪や阪神間などとの往来自粛要請を4月7日まで延長する考えを示した。
なお通勤や通学などは「不要不急」にはあたらないとして、過度な自粛は必要ないとしている。
兵庫県内での死者は10人に。複数の感染者が出た「宝塚第一病院」(宝塚市)に入院する80代の男性2人が27日、「仁恵病院」(姫路市)に入院していた70代の男性が28日それぞれ死亡した。