兵庫県鞄協同組合、かばんの素材に漁網を使用「海洋プラスチックごみを何とかできないか」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫県鞄協同組合、かばんの素材に漁網を使用「海洋プラスチックごみを何とかできないか」

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 劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西 木曜午後1時~)7月8日の放送では、前回に引き続き、兵庫県豊岡市の鞄(かばん)メーカー、株式会社ナオト代表取締役社長の宮下栄司さんが出演。自身が所属する兵庫県鞄工業組合の新たな取り組みについて語った。

株式会社ナオトの代表取締役社長、宮下栄司さん

 兵庫県鞄工業組合は、鞄メーカーや材料、ミシンなどを扱う62社からなる組織。昨年は大手繊維企業とタッグを組み、医療用ガウンを105万着生産した。「普段から緊密な関係を結んでいる組合だからこそ、ガウンに合う糸やミシン針の調達などスピーディーかつ細やかな対応ができた」(宮下さん)。

 そんな兵庫県鞄工業組合が今年、一般社団法人ALLIANCE FOR THE BLUE(アライアンス・フォー・ザ・ブルー)の活動に共感し、新たな取り組みを展開している。

 アライアンス・フォー・ザ・ブルーは、企業と生活者の共創による、海の豊かさを守る商品づくりと持続可能な仕組みづくりを実践することで、めぐみ豊かな海を次世代に引き継ぐことを目的に活動する団体。

 兵庫県鞄工業組合が、「今、世界の海で問題となっている海洋プラスチックごみを何とかできないか」と提案したのは、漁網を砕いて繊維化した生地でかばんを作る取り組みだ。

漁網を再利用した鞄 ※販売未定(写真提供:株式会社ナオト)
漁網を再利用した鞄 ※販売未定(写真提供:株式会社ナオト)

「これまでも『サスティナブル』の観点から、かばん作りで余った皮革で小物入れを作るなどはしていました。我々も海の近くで生産しているので、今回は北海道の漁網を使用したのですが、ゆくゆくは地元豊岡の漁網も活用できれば」(宮下さん)

 これを受けて平田さんは「昨年の豊岡演劇祭でも小物入れがかなり売れました。かばん好きの方はそのブランドの現地に赴いて買ったりする。かばん好きの方がかばんを買うために豊岡に来てくれるよう、芸術文化観光専門職大学もぜひ協力したい」とエールを送った。

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年7月8日放送回より


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/07/08/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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