劇作家・演出家での平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西、木曜午後1時~)。7月15日の放送回では、今年4月に兵庫県豊岡市に開校し、平田さんが初代学長を務める芸術文化観光専門職大学から、1期生となる学生が登場。同大学の魅力を語った。
北海道札幌市出身で、俳優志望の三浦規寛さん(芸術文化観光専門職大学1年生)は、小学校から札幌市内の劇団に所属。高校2年生の9月に平田さんの講演会のチラシを手にする。「行ってみたら、専門職大学のこともお話されていて。『これは僕のための学校だ!』と思いました(笑)」。難関をくぐり抜け、同大学で勉学に励んでいる。
芸術文化観光専門職大学の魅力はずばり「実習」だと、三浦さんは語る。
「ほかの芸術大学でも実習はあると思うんですが、座学ばかりだと大学に行く意味があるのか疑問だったんです。専門職大学のオープンキャンパスに参加した際、理論から実習の流れが素晴らしかった! それは入学後も実感しています。第2クォーター(7月※同大学はクォーター制を導入)からはいよいよ本格的な実習が始まります。劇場やアウトマネジメントについても学べるし、観光の授業を担当する先生は一線で活躍されているから、本当に授業が楽しいです」
学生同士も仲良くなるのが早く、個性的な面々が集まり、日々、刺激を受けていると三浦さんはいう。
近日、劇団で習得した「殺陣」を活かし、学内で「殺陣サークル」を立ち上げる予定の三浦さん。平田学長から「城崎の『(城崎泉隊)オンセンジャー』(若旦那衆らが組織する観光PR隊)から声がかかるかもしれないよ」と水を向けられると、「実はすでに声をかけていただいています!」とニッコリ。これには平田学長もビックリの様子で、早くも学生と地域との連携が生まれている模様。「城崎泉隊オンセンジャー」がパワーアップする日も近いかもしれない。
学生のみならず教員、教職員もすべて「さん」付けで呼び合うという芸術文化観光専門職大学。三浦さんは平田学長を前にしても動じることなく、いきいきと大学生活についてラジオで語っていた。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年7月15日放送回より
※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。
『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp