「スパイクの歯の位置を…」“世界の盗塁王”福本豊が明かす盗塁の極意 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「スパイクの歯の位置を…」“世界の盗塁王”福本豊が明かす盗塁の極意

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 プロ野球の阪急ブレーブスで活躍し、「世界の盗塁王」の異名を持つ福本豊さん(野球解説者)が、ラジオ番組にゲスト出演し、現役時代の思い出を明かした。

 出演したのは、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)とフリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年7月26日放送回。

ラジオ番組に出演した福本豊さん(写真奥)(写真:ラジオ関西)

 大鉄高校(現、阪南大学高校)、松下電器(現、パナソニック)を経て、1968年にドラフト7位でプロ入りした、福本さん。俊足好打の外野手として1年目から出場機会を得ると、2年目からはチームの主力に君臨。169センチとプロ野球選手としては小柄ながら、1988年までの現役生活20シーズンのなかで、2401試合出場、生涯打率2割9分1厘、通算2543安打(うち、二塁打449、三塁打115=NPB歴代1位、本塁打208)を記録。また、8度のリーグ優勝や、1975年からの3年連続日本一にも大きく貢献するなど、まさに阪急黄金期の“生きる伝説”。その独特なキャラクターを含めて、今なお語り継がれる存在だ。(※データはNPB一般社団法人日本野球機構公式ホームページを参照)。

 なかでも、福本さんの代名詞といえば、「盗塁」。通算1065盗塁、1972年には1シーズンで106盗塁を記録するなど、驚異的な数字を残し、今なおその記録は破られていない(シーズン歴代2位=95盗塁、3位=94盗塁も、福本さんが記録)。

 盗塁の秘訣について、福本さんいわく、「スパイクの歯の位置を変えていた」とのこと。陸上競技用スパイクからヒントを得て、市販のシューズより2センチつま先寄りに歯を移動させたことで、地面をしっかり蹴り出して加速できるようにしたという。また、フィジカルの強さも大きな要因だと福本さん。「もともと、体が強かったんですよね。試合後も特にボディケアしてもらわず、熱いお風呂に入って終わり。たまにトレーナーに裏腿を1分ほど踏んでもらったくらいです」。

 そんな福本さんは、番組のなかで、実はドラフト指名をされたことに「気付かなかった」というエピソードを披露。「プロ野球にはそこまで興味がなくて、小柄だから(プロ球団に)行けるとは思っていませんでした。最初から縁がないものだと思っていたんですが、当時先輩から『(ドラフト)指名されてるぞ!』って言われて、新聞を見て……嘘でしょ?って思いましたね」。

 最後に、福本さんが駆け抜けた現役時代の野球・今の時代の野球で変わったところについて尋ねられると、「(今は)友だち同士で野球しているような印象ですね」と厳しいコメント。しかし「今年ドラフト1位で入った1年生はみんな良いですね、優秀です。レベルが高くて即戦力として活躍できる選手が各チームにいます」と述べるなど、未来の野球界に期待を寄せていた。

写真左から、田中大貴、福本豊さん、林歳彦(写真:ラジオ関西)※撮影時にマスクを外して対応

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年7月26日放送回より

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としちゃん・大貴の ええやんカー!やってみよう!! | ラジオ関西 | 2021/07/26/月 19:30-20:00

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