原辰徳監督のもとセ・リーグ3連覇を目指すプロ野球の巨人。東京五輪による中断期間前までは、85試合を終えて43勝32敗10分け、勝率.573の成績。首位・阪神から2ゲーム差の2位と追走する。
7月31日と8月1日にオリックスと京セラドーム大阪で対戦するなど、後半戦に向けてエキシビションマッチで調整を行う原ジャイアンツ。その同じ舞台で9月1日と2日、現在3位のヤクルトを迎えて、主催試合を予定している(両日とも午後6時試合開始予定)。
そこで、このペナントレースの行方を左右するような重要なホームゲームを含めて、後半戦で鍵を握るのは誰か、ここで巨人の注目選手をピックアップする。今回は打者編。
侍ジャパンでも東京五輪初戦でサヨナラヒットを放った大黒柱・坂本勇人選手(兵庫県伊丹市出身)や、現在セ・リーグ本塁打トップ(27本)の岡本和真選手(奈良県五條市出身)らの名が挙がるものだが、今、巨人でキラリと光る活躍を見せているのが、大阪府大阪市出身の26歳、快足強肩好打が売りの外野手・松原聖弥選手だ。
2016年のドラフトで育成選手5巡目で指名を受け、巨人のユニフォームに袖を通した松原選手は、2018年途中に支配下登録。2020年に初の1軍昇格を果たし、86試合に出場、打率.263という実績を残すと、今季は開幕戦に8番レフトで先発出場。その後もコンスタントに活躍を続け、いまでは1番ライトが定位置に。ここまで77試合でプレーし、227打数62安打、打率.273、盗塁10をマーク。規定打席にも到達間近だ。
松原選手は7月21日に行われた「リアルジャイアンツカップ」でもタイムリーヒットを放つなど存在をアピールし、敢闘選手に選ばれている。今年は京セラドーム大阪で行われた6月8日のオリックス戦で、先頭打者本塁打や、土壇場でチームを救うタイムリースリーベースヒットも記録。個人としてもゲンのいい場所と言えるだけに、9月のヤクルト2連戦では、地元・大阪で、持ち味の俊足で駆け回り、攻守に躍動する背番号31に期待せずにはいられない。
なお、関西出身でみると、野手では、今年3月に田口麗斗投手とのトレードで加入した廣岡大志選手(大阪府大阪市出身)の豪快な打棒の爆発が待ち遠しい。京セラドーム大阪でのヤクルト戦は古巣対決になるだけに、この一戦は特別な思いで臨むことになるだろう。そのほか、侍ジャパン強化試合にも出場した岸田行倫選手(兵庫県川西市出身)は、炭谷銀仁朗選手が楽天へ移籍したなか、今後チャンスが訪れるであろう期待の捕手だ。
8月13日の東京ドームで行われる中日戦から後半戦を再開する巨人。阪神を射程圏に捉えたなか、その実力を発揮してリーグ制覇へ突っ走ることができるか。そのなかで注目の試合、9月1日と2日に京セラドーム大阪で行われるヤクルト戦のチケットは、7月31日(土)午前10時から一般販売が開始される。
チケットは、GIANTSオフィシャルチケットや、イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケットといったプレイガイドで先着販売される。なお、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、1階席のみの販売となり、2階席の販売については社会情勢を考慮したうえで販売の可否を判断するという。また、インターネットのみの販売で、店頭での販売は行わない。また、3塁側の「フロント指定S」、「メイン指定S」、「パノラマ指定S」では、「橙魂レプリカユニホーム」がプレゼントされる。