兵庫県内の新型コロナウイルス感染者は170人(4月3日17時現在 うち死者11人)。
兵庫県の井戸知事は3日午後の会見で、臨時休校していた県立高校、特別支援学校など176校について、新学期がスタートする8日に再開する方針は変わらないと述べた。7回目の新型コロナウイルス対策本部会議を受けてのもの。19日までは一定の行動制限・時間制限を設けたうえで授業が行われ、20日以降は改めて検討する。
その内容としては、次の通り。
▼ 第1~4学区(但馬地域を除く)では、児童生徒の行動は学校内のみで、短縮授業などにより下校時間を繰り上げ、登下校時は通勤時間帯を避ける。
▼部活動は1日2時間まで。毎日は活動できない。第5学区(但馬地域)では感染者が出ていないことを鑑み、登下校時間や授業時間は通常通りだが、部活動は同じく1日2時間を上限とする。
ただ長期の臨時休校について「兵庫県内は広く、感染の状況が違うため、その地域に違いに応じた対応をした方がいいのではないか。1か月以上学校に通っていない状況が続いている。逆に心配。家にずっといるわけでないのであれば、学校へ行き学校で対応するのも一つの選択肢だ」と述べた。
さらに大阪や東京などとの往来について30日までの自粛を求めた。大阪府の吉村知事は、兵庫~大阪間の往来を含め週末の不要不急の外出自粛を3週連続で呼びかけている。
このほか2日の時点で県内の入院者は108人で、新型コロナウイルスの感染患者が入院できる246床には余裕がある状況だが、4月中に500床を確保するとした。また、症状がない人、軽い人は自宅などで療養ができる手続きを検討し、重症患者の受け入れにそなえる方針。加えて、帰国者・接触者外来医療機関のさらなる増加を検討している。県が把握している海外渡航者の感染者は23人(4月3日現在)。
兵庫県は国の専門家会議で1日、医療体制が切迫しており、きょうあすにでも抜本的な対策を講じることが求められていると指摘されたが、東京都のように急激な感染者の上昇がみられていないことから、まん延の状況に係る地域区分について県としては「感染確認地域」にあたるとした。