安倍首相は新型コロナウイルス特措法に基づき、7日にも緊急事態宣言を発令する方針を固めた。対象として大阪や東京を軸に調整する。諮問委員会で専門家の意見を仰ぎ、近く宣言を出す見通し。政府関係者が6日明らかにした。
緊急事態宣言の規定がある新型インフルエンザ等特別措置法の対象に、新型コロナを加える改正法が3月に国会で成立、施行されていた。特措法に基づく実際の宣言は初めて。
特措法には強制的に外出を禁じる規定はなく、鉄道やバスなどの公共交通機関の運行を取り止めて都市を封鎖する規定もない。
兵庫では4日~5日、新たに28人が新型コロナウイルスに感染した。4日には神戸市内の高校生以下の10代男子や、西宮市のタクシー会社「神戸エムケイ」の男性運転手の感染が判明。男性が所属する営業所では10日までタクシー約70台の営業を停止する。
大阪府では62人の感染者を確認、このうち7割を超える47人で経路が特定できていない。4日に確認された感染者は、兵庫・大阪ともに1日で確認された人数では過去最多。
5日には兵庫で大阪拘置所(大阪市)に勤める40代の男性刑務官ら13人が感染したことが判明、県内の感染確認は203人になった。大阪府内では408人に(いずれの数も4月6日 午前0時現在)。