サッカー・J1のヴィッセル神戸は5日、MF増山朝陽選手(24)がJ1の大分トリニータへ完全移籍することに決まったと発表した。
1997年1月29日生まれ、福岡県福岡市出身の増山選手は、東福岡高校在学時に「ヒガシのクリロナ」と呼ばれるなど、強靭なフィジカルとドリブルを特長に、高校年代から大きな注目を集めていたアタッカー。2015年にヴィッセルでプロ入りし、そのシーズンにJ1デビューも果たす。翌年にはJ1初得点も記録。その後は、横浜FC(2018)やアビスパ福岡(2020)への期限付き移籍でJ2でのプレーも経験。たくましさを増したなか、クリムゾンレッドに復帰した今季は、ここまでJ1リーグ戦で17試合出場、Jリーグルヴァンカップ戦で6試合出場1得点、天皇杯で2試合に出場。ただし、J1での先発は2試合にとどまるなど、途中出場が続いていた。
増山選手はクラブを通じてコメントを発表。「このたび大分トリニータに完全移籍することになりました。ヴィッセル神戸でプロ生活を始めさせてもらって在籍7年目になりますが毎日新鮮で、すごい選手たちと一緒にプレーをさせてもらって毎日が楽しくて得るものがたくさんありましたし、皆もすごく人柄もよく充実した日々でした。思い返すとたくさんの思い出があり言葉では表せません。こんな僕ですが温かくいつも応援してくれたファン、サポーターの皆さまには感謝しかありません。もっとこのチームで活躍したい気持ちもあり、とても難しい決断でした。行くからにはしっかり活躍して皆さまに『行ってよかったね』と言ってもらえるように1日1日大切に過ごします。本当にお世話になりました。ありがとうございました」と、胸の内を明かしつつ、クラブに関わる人たちやサポーターへ感謝の思いを語っている。