加東市を流れる加古川中流の景勝地「闘竜灘」で鮎料理が旬を迎えている。
闘竜灘の目の前にある料理旅館『滝寺荘』では涼しげな水流をながめながら、鮎づくしを味わえる。鮎漁が日本一早く毎年5月1日に解禁される、として知られる闘竜灘。鮎の習性を利用した伝統漁法「筧漁」の仕掛けにより、跳ねながらカゴに落ちる様子を間近で見ることができる。
滝寺荘でさまざまな鮎料理をいただいた。塩焼きは、腹側から食すのが美味い。塩加減が絶妙。川魚特有の苦み・臭みは感じられない。鮎寿司は、噛めば噛むほど口の中にさわやかな甘さが広がる。お造りは、適度な歯ごたえが楽しめる。せごしは、生鮎の輪切り。独特の食感がたまらない。うるかは、鮎の酒盗。日本酒のあてにもってこい。
料亭で腕を磨いた料理長の仕事が繊細で、窓外の起伏する奇岩・激流と対照的だ。塩焼きがメインの『鮎定食』は2700円。鮎寿司が付く『鮎寿司定食』も2700円(いずれも税込み)。そのほか単品あり。家族連れや若いカップルが多く訪れる。神戸から車でおよそ60分。ラジオ関西・7月4日放送の「時間です!林編集長」が旬の味わいをリポートしている。