神戸市中央区の新港第1突堤・ウォーターフロントエリアに、「インパクトのある」建物が姿を現した。
その建物とは、「神戸ポートミュージアム」。「海との共生」をコンセプトにしたアクアリウム(水族館)やフードホール、ブライダルデスクなどを備えた複合文化施設だ。神戸開港150年記念事業の一環で、神戸市などが新港突堤西地区の再開発を進めてきた。2021年10月29日にオープンする。
外観は「隆起する大地と浸食する水によって生まれた造形」を表現している。壁には六甲山の砂と瀬戸内の島の砂を使い、水を吹き付けて削ることで、その土地の色を出すとともに地層の表情を持たせた。周囲の植栽はまだ成長段階だが、5年後には建物を覆うことが予想され、「なんなのかわからない建築」になるかもしれないという。
内部の核となるのは、2階から4階の劇場型アクアリウム「átoa」。アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館だ。展示する生物は100種3000点。舞台美術やデジタルアートを融合させ、ここでしか味わえない魅力を引き出すという。4階には展望台「roof top」も設けられ、空と海、そして神戸の街を一望できる特別なスペースとなる。
オープンは10月29日。神戸ウォーターフロントエリアの新しいランドマークとなることが期待される。