9月12日の開幕まで1か月を切った日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」。その舞台に参入するクラブの1つであるINAC神戸レオネッサの応援ラジオ番組で、WEリーグやINAC神戸の新たなファンづくりに向けて何ができるかをテーマにトークを展開。そのなかで現役女子高生パーソナリティーが持論を披露した。
元Jリーガーの近藤岳登、“関西の朝の顔”赤﨑夏実(INAC神戸応援大使)とともに番組パーソナリティーを務める、舞台女優の寺田光。2018年10月の番組開始時からマイクの前に立ち、番組とともに女子サッカー、そして、INAC神戸のよさを感じ取ってきた15歳は、普段の女子高生の感覚を率直に表現しながら、アイデアを出していく。
「(集客策として)一番にパッと思い浮かぶのは“コラボ”。日本や韓流のアイドル、『東京リベンジャーズ』や『呪術廻戦』などの人気のアニメ、そしてジル・スチュアートなどのブランドといった、学生が好きなものとなにかしらコラボしてみるのがいいなと思うんです! (コラボから生まれる)オリジナルイラストや、抽選でサイン入り色紙が当たったりするなど、限定モノはすごく貴重だと思うので」
クラブができることとしても、「チケットの何百枚かの1枚に(ランダムに)選手のサインや缶バッジがついてきたりするのもいいのでは?」と、スタジアムだからこそ得られるプレミアム感を重要視。
さらに、「チケットだけを買うというのは、(サッカー初心者の)学生にとってはきついもの。最初から集客を見込むというより、スタジアムのすぐ横などでイベントなどを開催して、そこから(WEリーグやINAC神戸など)女子サッカーに興味を持ってもらう、まずは名前を覚えてもらうことも大事なのかなと思うんです」と、足元を見つめた意見も述べていた。
そして、スタジアムでも不可欠なフードなどのグルメについて、おいしさだけでなく、「インスタ映えが大事なので、見た目が普通でなくて“かわいい!”いう感じだと、女子高生は食いつくもの! (インスタグラムなどSNSを見て)『とりあえずお昼どうする?』『このカフェのコレかわいくない!?』『ここ行こう!』となる。インスタにあげてくれたら『何このスイーツ!?』と広まる」と、見映えがリアルに伝わるSNSの重要性を力説。
この話に同調した赤崎も「かわいい壁と、かわいいモノ! 真っピンクの壁があるだけで長打の列になるんですよ!」と女性目線の意見を加えた。
これに対して「顔はめパネルもいいのでは」という近藤は、自らの意見をダメ出しをされつつも、「コアなファンはスタジアムに来てくれる。でも、コアじゃない人を呼ばなければ、お客さんが増えることはない。スタジアムで面白いことをやっていかないと。そうしてクチコミで広げていくべき。異様な、珍しい光景がいると思う! サッカーと全く関係ないところから(アイデアを)持ってこないといけない」と、Jリーガー時代の経験を踏まえながら、柔軟な考えが不可欠という思いを述べていた。