社会人として活躍する先輩たちは、いったいどんな就職活動を経験し、今日に至るのか。先輩社会人ロールモデルが、ラジオ番組でその実体験を語った。
ラジオ関西『就活応援番組 ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』10月15日の放送では、先輩社会人ロールモデルや就活中の学生をゲストに迎える「就活レディGO!」のコーナーに、株式会社広築から技術部の江草麗子さんと総務部の丸尾隆之さんが登場。番組パーソナリティーのネイビーズアフロ(みながわ、はじり)と津田明日香アナウンサー(ラジオ関西)を交えて、就活トークを展開した。
兵庫県姫路市に本社を置く株式会社広築は1950年6月に創業。企業向けに様々な工業炉を造り、設計・製造・納入・メンテナンスまで一貫して対応を行う。鉄やガラスを造る際に加熱する設備、自動車の部品や新素材を開発する際に必要になる工業炉のなかには、高いものだと1000℃超もの高熱を扱うものも手掛けており、ほぼオーダーメイドに近い形で依頼してきた企業に合うものを設計・製造している。
江草さんは技術部に所属し、主に工業炉の計画・設計を担当。依頼主との設備についての打合せや、資材の選定や製作の立会い、試運転も行っている。納入した後も設備に不具合があれば、直接工場へ出向いて原因の調査をすることもあるという。
大学時代は環境都市工学部に所属。もともとは「工場で設備が動く様子や、モノづくりの現場を見るのが好きで、設計だけではなく現場にも出たいと思っていた」と、江草さん。「図面だけ描いて終わりはつまらないなと思っていたので、就職先として技術職の中でもいろいろなことができる企業を探した」。そして、学生時代に学んだことを実際に行っている様子を目の当たりにしたことが、今の会社に就職する決め手になった。
就活当時は女性の技術職へのニーズが高かったが、「たくさん内定をもらうのではなく、最初に内定をもらった企業と、次に内定をもらった企業を、順番に比べて判断していきなさい」という大学の就活情報センターからのアドバイスを実践。「広築と比べて迷うような企業がなく、5月で早々に就活を切り上げたので、苦労した印象はなかった」(江草さん)。また、「兵庫県内」「技術職」「転勤なし」を条件に企業を探していたため、その時点で企業も絞られ、その点も苦労を感じなかった要因だったようだ。
今の就活生に対しては、「就職後にどういうことをしたいのか、自分の軸を大事にして欲しい。自分がどうしても譲れないことを就活の軸に添えると、就活してからも後悔は少ないのではないか」とアドバイスを送った。
同社総務部の丸尾さんは、「自分の得意なことを活かせる会社を見つけて、そこで活躍して欲しいなと思います。なかなか思い通りにならないこともあるかもしれませんが、就職活動を通して成長していってもらえたらと思います」と述べていた。
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【放送音声】『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』2021年10月15日放送回より