少し背伸びをしたくなるような誇らしさ。初めてランドセルを背負ったあの日のワクワク感を呼び起こす、そんなかばんの新モデルが誕生した。大阪のブランド「IKUTA KABAN」が送り出す“背負う”かばん、その名も「SEOU」。兵庫県姫路市で作られる本革を使用した、上質で洗練された「大人のリュック」だ。
IKUTA KABANは、創業71年の老舗「生田」(大阪市生野区)が昨年立ち上げたブランド。1970年代の大量生産期を経たのち、「本当にいいランドセルを届けたい」との思いから、少数精鋭の職人による手作りに舵を切った。以来、流行のみを追わず、すべての工程を手作業で行うなかで“上質”を追求している。
今回送り出される「SEOU」第2弾は、「BAGLE(ベーグル)」、「MAISON(メゾン)」、「TENT(テント)」の3タイプ。
ベーグルは、コロンと丸みを帯びた形の小ぶりなレディースバッグ。メゾンは縦長の台形フォルムがさりげない個性を醸す。テントは、フタを被せるデザイン。サイドポケットも付いていて収納力も高い。3タイプとも、色は「オールドブラック」、「リッチブラウン」、「リアルグリーン」の3色となっている。
それぞれ、肩ベルトは可動式で幅広い体格の人になじむようにしたほか、体に添うような工夫も凝らした。また、重い荷物を入れても垂れ下がらないよう、かばんの底部分の強度を高め、正しい姿勢を保つことができるようにしている。
素材はすべて本革だ。革は、日本を代表する革の生産地・兵庫県姫路市で、今年創業110年を迎えたタンナー(製革業者)「株式会社山陽」が、ピット製法で創り出すヌメ革「オルフェス」を使用している。
