神戸市中央区の神戸どうぶつ王国で、11月2日、アルパカの赤ちゃんが誕生した。すくすくと順調に育ち、11月12日から母親と一緒にいる姿が公開されている。神戸どうぶつ王国で飼育しているアルパカはこれで5頭になった。
今回誕生したのはメスの赤ちゃん1頭。母親のカンナと父親のアラシの間の2番目の子どもで、毛の色はクリーム色。「和(なごみ)」と名付けられた。2年前に生まれた兄が「レイ」という名前で、2頭を合わせると「令和」になる。出産はあっという間で超安産だったものの、体についていた羊膜がうまく取れず飼育スタッフが手伝う場面もあったが、生後4日で体重は1.5キロ増の6.75キロ、頭から胴の長さが63センチと、順調に育っている。
飼育スタッフの河合捺菜美さんによると、和(なごみ)は好奇心旺盛なようで、広い展示場を動き回っている。隣の展示場にはヒツジやミニブタなどの動物がいて、お互い興味を持っている様子。ひとしきり遊んだ後、母親の近くにいないことに気づくとすぐ駆け寄り、またひとりで遊びだすなど、かわいらしい姿を見せているという。
一方、兄のレイは、まだ妹と対面していないが、お母さんに会いたいのか別の展示場から母親の姿を目で追っているという。妹が生まれたことを知ったら、どんな反応をするのだろうか……。いつの日か、仲の良い兄妹が一緒にいる姿を見られるかもしれない。
アルパカは、ふわふわした毛と愛くるしい表情、可憐な姿から「アンデスの妖精」と呼ばれている。生まれたばかりのかわいらしい妖精に、ぜひ癒されたいものだ。
【アルパカの親子展示】
場所 神戸どうぶつ王国 アウトサイドパーク「羊ヶ丘」一部を使用し展示
公開時間 11:30~閉園まで
※雨天の場合展示は中止。また、動物の体調により、やむを得ず予告なく変更・中止になる場合あり