寒い時期にふと、食べたくなりませんか? クリームシチュー。優しい味わいではありますが、肉や野菜をたくさん食べられるため「主食として食べる」人もいれば、「ごはんやパンと一緒に食べる」人も一定数います。中には「ごはんにかけちゃう」という人まで……。あなたはどうですか!?
ハウス食品(東京都千代田区)に聞いたところ、そもそもシチューは、学校給食を通じて世の中に広まったそうです。そこで、家庭で簡単に作るためにと、ハウス食品が粉末状の「シチューミクス」を1966年に発売、家庭にも広がっていきました。
ハウス食品では以前、シチューをごはんにかけるかどうかでアンケート(※投票期間中に1人が複数回投票できるアンケート形式)をとったことがあるようで、「分ける派(かけない派)」58%、「かける派」42%という結果に。かける派の割合の高さに驚かされます! 沖縄ではもともとシチューをご飯にかける習慣があるようで、実に70%が「かける派」。東北でも「かける派」が優勢と、地域によっても大きな差が出ました。
もともとハウス食品は、シチューをごはんにあう「おかず(主菜)」として設計しているそうで、2017年からは、ごはんにかける専用のシチュー「シチューオンライス」まで販売しています。「発売時は、CMで『♪オーマイフレンド』と歌う遠藤憲一さんのキャラクターや、キャッチコピーである『全米が泣いた!』のインパクトの強さから好評をいただきました」と、同社広報担当の中田和毅さん。
シチューオンライスは酒粕の粉末を使用し、白こしょうなどのスパイスの香りをほどよくきかせることでごはんによく合うしっかりとした味になっています。ルウシチューで一番の人気商品は「北海道シチュー」だということですが、シチューオンライスも今では一定の認知率を獲得しています。SNSでのブランド名としての登場件数は他のルウシチューと比較し、圧倒的に多いそうです。
アレンジ方法も教えていただきました。レモンを加えると爽やかな味わいになるほか、残ったソースをパンにのせて簡単「クロックムッシュ」にしたり、パスタと合わせてコクのあるカルボナーラにしたりと、シチューオンライスの可能性は無限大! レシピはホームページで多数、紹介されています。手軽なレトルトタイプも販売されているので、ごはんにかけたことがない人は、シチューオンライスを試してみては?