元老舗料亭を再生 地元民も通う新しい“遊び場”に 「僕の夢がかなっています」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

元老舗料亭を再生 地元民も通う新しい“遊び場”に 「僕の夢がかなっています」

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 兵庫県豊岡市の「かばんストリート」にあったかつての料亭が、豊岡の新しい“遊び場”として人気を集めている。複合施設として生まれ変わった「とゞ兵(とどひょう)」オーナーの小山俊和さんがラジオ番組に出演し、建物再生までの経緯を語った。

左から、平田オリザさん、「とゞ兵」オーナーの小山俊和さん、田名部真理さん ※撮影時のみマスクを外して対応 (写真:ラジオ関西)

 豊岡在住で劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』。今回の収録は、かつての料亭の「大宴会場」で行われた。

 埼玉県出身の小山さん。妻の実家がある豊岡には頻繁に訪れていたという。店舗什器(じゅうき)や内装の仕事をするなかで「ただ里帰りするだけではなく、豊岡で何かできないか」と考えていたところに、1200平米ある築90年の物件があるとの話が舞い込んだ。

 10年前に料亭としては廃業、その後、数年は一部空間のみ利用されていたが、松が描かれた舞台がある宴会場や神棚がある結婚式場などは残っていた。

 小山さんは学生ボランティア団体に「たてもの再生プロジェクト」を提案。建築を学ぶ学生はもちろん、関係人口や地域リサーチを続ける学生らが興味を示してくれたという。

「コロナ禍で学生らは外に出られない。歴史的建造物の再生、ということで彼らもプライドをもって取り組めるし、何より豊岡は海も山もあってのびのび活動できる。実際の学校では会えないけれど豊岡では先輩に会える、なんていう学生もいました」(小山さん)

「とゞ兵」オーナーの小山俊和さん(写真:ラジオ関西)

 改修後はレンタルスペースやコワーキングスペースのほか、スタートアップを支援するチャレンジショップが続々オープン。レストランや物販など期間限定ショップ目当てに観光客だけでなく、地元の人々も行きかう場所となった。

 芸術文化観光専門職大学の学長を務める平田さんが「うちの学生もお世話になっているようで。学校と寮が近すぎるので、こういう場所があるのはありがたいですね」と語ると、小山さんは「関東から参加している学生もすでに豊岡に行きつけの店を作っていますよ。地元の方も学生とつながりたいときは『とゞ兵』に行く、と言ってくださって。勝手に交流が始まっています。私はきっかけをつくっているだけで管理はしていません(笑)。ここで豊岡を経験してもらって、好きになってもらう。僕の夢が叶っています」と感慨深げに再生までの道のりを振り返った。


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/12/02/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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