JR明石駅、山陽電車の山陽明石駅から徒歩数分。「アスピア明石」南館2階の一角にあるのが、住宅相談窓口「りそうのマイホーム」。ここでは、家づくりのプロである元ハウスメーカー営業マンとお金のプロであるファイナンシャルプランナーがマイホーム購入を考えている人たちの相談に無料で答えている。
住宅の購入となると、新築なら一戸建てか、マンションか。または最近は、リノベーションブームや空き家問題への関心もあって、手ごろな中古物件を購入し、リノベーションで自分の理想を形にするという選択肢も一般的になってきた。
しかし選択肢が増えるということは、検討事項が増えるということでもある。マイホーム購入を人生で何度も経験する人はほとんどいないわけで、初めての経験で、大きな決断を重ねていくことへの不安は大きい。「りそうのマイホーム」では、そうした不安を取り除くために相談に乗っている。
運営する「りそうのくらし株式会社」代表取締役の羽生信彦さんは、現役のファイナンシャルプランナー。個人の住宅ローンや相続、資産運用、保険見直しといった、お金と住まい、人生設計に深くかかわる相談業務を続けてきた「お金のプロ」だ。それだけに、マイホームの予算の決め方や失敗しない住宅ローンの組み方、住宅ローン減税の今後など、マイホーム購入検討者が気になる話題にも的確に答える。
「家を買うために考えないといけないこと、一つひとつを一緒に考えていきます。ローンを組むうえで資金繰りに困らないようにするにはどうするのか。予算に合わせてどういったお家があるのか。相談者の不安要素を取り除いていきます」(羽生さん)
相談者にとっては大変心強い存在となるが、さらにこうした相談はすべて無料で応じているのも特徴。相談を重ねるなかで、予算や要望にマッチした住宅メーカーや工務店を紹介し、あくまで実際に家が建ったあとに、メーカーから紹介料を受け取るビジネスモデルとなっている。「お客様が我々に直接払う相談料は一切ありません」(羽生さん)。
さらに住宅メーカーや工務店との交渉でも、相談者の立場で全力でサポートする。「大手住宅メーカーに勤めていた社員も在籍しており、コスト削減とか間取りの相談といった様々な局面で家づくりのプロがお客様のパートナーとしてサポートしていきます。場合によってはハウスメーカーからの見積もりをチェックして修正点などもアドバイスします」と、とことん向き合う姿勢だ。
同社の立ち上げは2021年2月。コロナ禍での船出となったが、着実に歩みつつあるという。「マイホームは多くの人が夢見る物。一方で、いま勤めている会社が安泰で、自分の給料がずっと保証されると思えない世の中になっている。お金や家づくりのプロとして、みなさんが安定的にしっかりと返済できるマイホームづくりを提案していきたい」。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年11月16日放送回より
【2021年11月16日放送回…放送音声】