大阪・新世界のシンボル「通天閣」(大阪市浪速区恵美須東) に、新たな体験型アトラクションとして全長60m、らせん状の滑り台 「TOWER SLIDER(タワースライダー)」 が登場する。
運営する通天閣観光が13日、発表した。来年(2022年)のゴールデンウイークごろのオープンを目指す。通天閣観光によると、免震タワーへの滑り台の設置は世界でも珍しく、地震や火災時の避難経路としての活用も視野に入れている。
2007年に登録有形文化財(建造物) に指定された通天閣は、頂上部に設置する避雷針も含めて、108メートル。 このうち3階の中間展望台から地下1階まで、東側エレベーター塔の外側に透明なチューブをらせん状に設置。通天閣を見上げながら高低差約27m、 傾斜約30度を10秒ほどで滑り降りることができる。
度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響で、長期の休業や営業時間短縮を余儀なくされ、入場客が激減した通天閣。高井隆光社長は「コロナ禍で冷えきった大阪観光の復活の起爆剤にしたい。体験型なので、眺望だけでなく『どきどきわくわく』を体感してもらいたい」と意気込む。
通天閣では2015年12月に屋外展望台「天望パラダイス」、2019年12月に跳ね出し展望台「TIP THE TSUTENKAKU」を開設している。