日本酒の多彩な魅力を100柄の千代紙のラベルで表現 神戸・灘の老舗酒蔵 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

日本酒の多彩な魅力を100柄の千代紙のラベルで表現 神戸・灘の老舗酒蔵

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 レコードの「ジャケ買い」など思わずパッケージにひかれて何かを買ってしまったという経験は誰にでもあるはず。「お気に入りのラベルで選んでほしい」、そんな日本酒が発売された。

 創業270年の灘の酒蔵・株式会社安福又四郎商店(神戸市東灘区)は、2021年11月、「大黒政宗―千代紙―」を発売した。ラベルには100パターンの友禅千代紙が使われている。

 安福又四郎商店では、創業270周年記念として、日本酒の面白さを再発見し、知ってもらう企画を進めてきた。そのラストとなる今回、日本酒の多彩な味わいを100柄の千代紙で表現した。

 日本酒は、冷酒や常温、熱燗など温度を変えたり、平盃やグラスなど器の形や素材を変えたり、またどんな料理に合わせるかによって、同じ酒(銘柄)でも味わいを変化させる。条件の掛け合わせ次第で、日本酒の魅力は無限大になる。

「大黒正宗―千代紙―」は、食事と合わせることに主眼を置かない日本酒で、華やかな香りと甘く濃厚な味わいの純米吟醸酒。「食前酒として楽しめるほか、前菜などに合わせてもいい。果物などいろいろなものと合わせたという声も多く寄せられている」と、安福又四郎商店の企画・広報担当の安福愛さんは話す。

 条件の掛け合わせで百人百色の味の感じ方になる日本酒の魅力を表現したのが、100柄の千代紙。全国有数の和紙の産地・福井県越前市の「越前和紙」を使った、着物の友禅染のような優雅で華麗な「友禅千代紙」で、数千種類から厳選された100柄をラベルに用いた。ラベルは1本1本「手貼り」している。

「大黒正宗―千代紙―」は、兵庫県内などのおよそ20店舗(12月7日現在)やオンラインで購入可能。ただ100柄あるので、同じ店舗に同じラベルのものが複数並ぶ可能性は低いという。安福愛さんは、「日本酒はお気に入りの銘柄や味わいの表現などで選ぶことも多いと思いますが、お好みのラベルを、直感で、その日の気分で選んでほしい」としている。


◆大黒正宗―千代紙―
純米吟醸(生貯蔵酒)
原材料:米、米麹(ともに兵庫県産「兵庫夢錦」)
精米歩合:60%
アルコール分:15%(原酒)
容量:300ml / 720ml
希望小売価格(税込): 300ml 990円 / 720ml 2,000円

【安福又四郎商店 公式HP】

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