宝塚歌劇団花組の希波らいとが、12月13日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。11月30日に上演された「忠臣蔵ファンタジー『元禄バロックロック』」の新人公演で感じた思いや、役づくりのこだわりについて語った。
今回の新人公演で、主人公の「クロノスケ」を演じた希波。番組パーソナリティーの小山乃里子が、公演での希波のあいさつについて「花組全体の気持ちを述べているなと感じた」とコメントすると、「(新人公演が)2年ぶりということもあったので、出演者の皆がそれぞれの役に対してすごく楽しそうに向き合っているのを見ていて、私自身も『やっぱり新人公演ってすばらしいな』というのを、より実感しました」と、稽古中から抱いていた思いを語った。
本公演でクロノスケを演じたトップスターの柚香光からも数多くのことを学んだようで、「クロノスケという人物の核となる“誠実さ”という部分について、言葉で表すのは簡単だけど、本質的な部分を体現するとなった時にどうしたらよいのか、いろいろと教えていただいた」と振り返りながら、役づくりのこだわりについても明かした。
主人公を演じる上で苦労した点について尋ねられ、「今までに演じた役のなかで、最も男役としての要素が求められる役だったので、立ち方や振る舞いといったものに苦戦しました」とこぼした希波。“バロック要素”と“芯のある武士”という役柄を両立するために、動画や時代劇を見て勉強したそうで、希波の隠れた努力の様子が垣間見えた。
話は、本公演の「レビュー・アニバーサリー『The Fascination(ザ ファシネイション)!』 -花組誕生100周年 そして未来へ-」にも及んだ。希波は自身の見どころとして、侑輝大弥、涼葉まれとともに銀橋(ぎんきょう)を渡るシーンを挙げ、「少人数で(銀橋を)渡るのも初めてだったので、最初はドキドキしました」と、はにかむように声を弾ませた。
新人公演を無事に終えてホッと胸をなでおろしながらも、来年1月20日には東京での新人公演が控えている希波。その日に向けて、「ここからさらに深めていきたいことや、本番でもいろいろと課題が見えてきた部分もあったので、さらに向上心を持ってこれからの期間に臨んでいきたい」と意気込みを見せた。
なお、花組東京宝塚劇場公演は2022年1月2日(日)〜2月6日(日)まで上演予定。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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