中古車業界は「ライバルというより仲間」意識が強い? 意外と知らない業界の今 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

中古車業界は「ライバルというより仲間」意識が強い? 意外と知らない業界の今

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 地域の中古車販売店は、ライバル意識より、仲間意識のほうが強い。そう述べるのは、2021年11月にオープンした「ユーポス枚方店」を運営する株式会社ブロンザの代表取締役・小林亮太さんと、同店長の吉川恵造さん。2人はもともと別の中古車店を経営し、つながりのあった同業者だ。

吉川恵造さん(左)と、小林亮太さん

 普段、同業者となれば、顧客を奪い合い、ライバル意識が芽生えるのも一般的だが、「中古車業界は、やはり個の力で経営すると大手に勝てないのが現状なんです」と小林さん。「(中古車業界は)周りとの付き合いを大事にする業界なので、同業の方も大事にする意識が強いですね。横のつながりなくして我々の業界は成り立たないので」と吉川さんも同調する。「同業者同士で情報交換したり、連携を取ったり……他にも、板金屋さんなど関連業者さんとのつながりも大事な業界です。そのつながりを大事にしてきたからこそ、今回のユーポス枚方店オープンに至ったと思います」(吉川さん)。

 一方、そんな2人も携わる現在の中古車市場は、「新車・中古車ともに数が足りていない状況」。半導体不足の影響で新車の生産が滞った結果、車を売りに来る人も減り、中古車市場は在庫が少ないという。さらに、その少ない在庫を同業同士で取り合うため、「中古車市場でも車の価格が上がっている」(小林さん)のも実情だ。

ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』より

「市場自体が高騰すると、買取価格も必然的に上がってくるので、お客様にとってはチャンス、いわゆる売り時ではあります。ただ、車を売っても次に買う車が見つからない状態なので『売りたくても次の車がないから売れない』という悪循環にもなり得ます」(吉川さん)

 この現状の中、小林さんは「国産車の、特にミニバンの取り扱いを強化したい」と前を向く。「アルファード」(トヨタ)や「エルグランド」(日産)といったミニバンは価格が落ちにくく、リセール(再販価格)も良いことが魅力で、さらに海外人気も高いことから買い手・売り手どちらにとってもメリットがあるのだと理由を説明する。

 新店を機に、さらなる飛躍を誓う2人は、「活気があって、いつ行っても『楽しそう』と思ってもらえるようなお店にしたいですね。コーヒーを飲みながら車の話をするだけ、そんな気軽な気持ちで来てもらえるお店を目指しています」(小林さん)、「お客様が大切に乗ってこられた車である、ということを忘れず、お客様のお気持ちを大事にした真心買取を心がけたいです」(吉川さん)とコメント。二人三脚で地域に愛されるお店にしたいという思いを語った。

写真左から、フリーアナウンサーの田中大貴、吉川恵造さん、小林亮太さん、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家) 

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』より

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