100年愛される「メゾン」を目指して 兵庫県豊岡市でカバンブランドを立ち上げたオーナーの思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

100年愛される「メゾン」を目指して 兵庫県豊岡市でカバンブランドを立ち上げたオーナーの思い

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「カバンの聖地」ともいわれる兵庫県豊岡市。その地に福岡県から移住し、カバンブランドを立ち上げた男性がいる。県内外にファンを持つカバン店「Maison Def」(以下、メゾンデフ)オーナーの下村浩平さんだ。このたび下村さんが、演出家・劇作家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西、木曜午後8時~)に出演。メゾンデフを構えるまでの経緯などを語った。

 メゾンデフは、2020年3月、豊岡市の「カバンストリート」にある元老舗料亭を再生した複合施設「とゞ兵」の1階にオープンした。店内には、カバンだけでなく、素材や製法にこだわったユニセックスなデザインの小物や洋服などが豊富に並ぶ。白を基調とした内装は「ギャラリー」をイメージ。築90年の建物本体の構造をあえて残すなど、随所に見える「メゾンデフ スタイル」は県内外のファンを魅了している。

「Maison Def」(写真:ラジオ関西)

店内に並んだカバン(写真:ラジオ関西)
小物も揃う(写真:ラジオ関西)

 下村さんは福岡県春日市の出身。もともとファッションに興味があり、学生時代は独学でカバンを作るほどだった。豊岡へ足が向いたきっかけは、就職活動時に友人が手にしていた雑誌。伝統ある「豊岡鞄」を支える職人、植村美千男さんが特集されているのを見て豊岡に興味が湧き、翌週には豊岡行きの切符を買っていたという。

「その時、カバンメーカーの入社試験も受けに行ったんです。植村さんにも会い、入社試験も合格して! 2010年に豊岡にやってきました。」(下村さん)

 カバンメーカーでは、企画営業、プランナーをメインにデザインから販売まですべてを経験した。カバンのエキスパートを養成する「豊岡鞄 アルチザンスクール」の立ち上げにも関わった。

 そして2017年に独立。豊岡駅前に工房を構えると、メーカー時代の人脈と実績から「下村さんのところなら、こんなことはできないか」と多くの依頼が舞い込むように。それは通常の「OEM」(他社ブランド名義の製品を作ること)とは違う、「名前がみえるメーカー業」とも言えるものだった。

 そんな折、アトリエ近くのコーヒースタンドで「とゞ兵」オーナーの小山俊和さんに出会った。出店の話を持ち掛けられ、そのままアトリエを見学してもらい、事業プランを説明。2020年に店舗オープンの運びとなった。

「とゞ兵」(写真:ラジオ関西)

【Maison Def 公式サイト】

※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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