兵庫県の初代県庁舎として使われた大坂町奉行所兵庫勤番所の復元施設、兵庫県立兵庫津ミュージアム「初代県庁館」(神戸市兵庫区)。その一角に、地域ゆかりの飲食店とコラボしたカフェ「兵庫津ミュージアムカフェ」が期間限定でオープンしています。
ミュージアムの位置する「兵庫津地域」は、かつて北前船が行き来しにぎわった港町。様々な地方の文化がやってくる流行の最新地でした。このたび開店した兵庫津ミュージアムカフェでは、文明開化により広まった洋食文化の先駆けの料理で、明治時代より老若男女に愛されてきた「カレー」と「パン」を組み合わせたカレーパン、「兵庫津カレーパン」が販売されています。
地元・神戸で親しまれている「マンドリルカレー」と「イスズベーカリー」の協力で実現したカレーパンは、柔らかな牛すじが入った「揚げカレーパン」と、たっぷり野菜をのせた「焼きカレーパン」の2種類が登場しています。ともに辛さは控えめで、子どもにもやさしい味。「牛すじの肉がごろごろ入っていて食べ応えがあった」(揚げカレーパン)、「野菜がいっぱい入っていて、見た目もおしゃれでおいしい」(焼きカレーパン)と、利用客から好評の声も聞かれています。
また、カフェのドリンクには、1923(大正12)年に神戸で初のロースターとして創業し兵庫津の地で営業を続ける「エキストラコーヒー(エキストラ珈琲)」によるコーヒーや、兵庫津ミュージアム名誉館長でもある田辺眞人氏が監修のカフェオレベースでつくったカフェオレなども用意されています。
兵庫津ミュージアムカフェは今年3月まで月2回、第2・第4日曜日(2月13日、27日、3月13日、27日)に開店。営業時間は午前11時から午後4時(ラストオーダー午後3時半)までです。
【まちあるきイベント、3月に開催】
県立兵庫津ミュージアムでは、神社仏閣など貴重な史跡が多く点在する歴史文化の豊かな兵庫津地域をめぐるまちあるきイベントが、3月に開催される予定です。
3月13日開催の「田辺眞人名誉館長 兵庫津界隈まちあるきフィールドワーク」は、JR兵庫駅前から出発し、兵庫大仏のある能福寺など、地域の史跡を田辺名誉館長の解説を聞きながらめぐるもの。3月26日開催の「はっけん兵庫津!兵庫津ワンダーマッピングで、ワンダー新聞をつくってみよう!」は、チームに分かれて兵庫津を散策し、オリジナル新聞を作成することで、新たなまちの魅力を発見しようというもの。どちらも県立兵庫津ミュージアムの公式サイトより申込受付中で、締切は2月25日。詳細は公式サイトに掲載されています。
「はっけん兵庫津!~」イベントで講師を務める前畑温子さん(NPO法人J-heritage)はワンダーマッピングの魅力について、「普段見過ごしがちなまちの魅力を発掘でき、どの地域に行ってもまちあるきを楽しめるコツをつかめるようになる」と語り、まち歩きが好きな方、兵庫津の地域を知りたい方に、ぜひおすすめしたいと呼びかけていました。
◆兵庫県立兵庫津ミュージアム
兵庫県神戸市兵庫区中之島2丁目1-17
電話 078-651-1868
開館時間
<4月〜9月> 9:00〜18:00
<10月〜翌3月> 9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月31日、1月1日)
アクセス 神戸市営地下鉄海岸線「中央市場前」駅から徒歩約5分
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