神戸の中華街、南京町恒例の『春節祭』 が、新型コロナウイルスの影響で、今年も規模が縮小される。
『南京町春節祭』中国の旧正月を祝う年中行事「春節」をアレンジして1987年にスタートし、今年で36年目。昭和天皇崩御(1989年)と阪神淡路大震災(1995年)の2回は中止になったが、長引くコロナ禍であっても昨年に続き、イベントなどの様子を無料でオンライン配信する(2月6日まで)。
「オープニングセレモニー」、「中国史人游行」、「変面や獅子舞などのステージイベント」はすべて中止に。 例年大人気の「ポチ袋くじ」は、賞品を多数用意するなど、新春を祝う明るい雰囲気と「福」を届ける。
神戸の人気観光スポット・南京町。新型コロナウイルスの影響で繰り返された緊急事態宣言で、一時は約200店舗のうち9割近くが休業した時期もあった。
慢性的に人の流れが少なくなった神戸。南京町全体としての完全再開まで、各店舗は「あと少し」と言い聞かせながら、コロナ収束を願っている。
南京町商店街振興組合理事長・曹英生さんは、ラジオ関西の取材に対し「南京町で商売をする私たちの仲間は、コロナ禍でSNSを使い、積極的に情報発信するノウハウを見出しました。この春節祭も私たちの心意気、神戸の元気をどんどん発信していきます」と意気込む。
春節祭は1日、南京町広場に期間限定で設けた関帝を祀る祭壇に線香を捧げ、コロナの早期収束と無病息災を祈り、その後爆竹のけたたましい音が響きスタートした。