WEリーグのINAC神戸レオネッサから、アメリカ女子サッカーリーグ・NWSLのポートランド・ソーンズFCへ移籍することが決まったMF杉田妃和選手が、2月7日放送のラジオ番組にゲスト出演し、移籍の経緯や意気込みなどを語った。
INAC神戸応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)生放送のスタジオに登場した杉田選手。リスナーからのメールで海外移籍の願望について問われた際、「日本食や日本が好きなこともあり、最初は本当になかった」とコメント。それでもINAC神戸での戦いや、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)で強豪国や海外の選手と試合を重ねていくうちに、気持ちに変化が生じ、「レベルアップしたい」思いが、アメリカでのプレーに至ったという。
フィジカルやパワーに長けた選手が多いアメリカでは、「ダイナミックなプレーが日本よりも多いと思うので、自分の中に取り入れていきたい。また、そのなかで自分がいま持っているもの(技術など)をどうやって使っていけるのかなというのはあります」と、これまで培った技術を磨くべく、さらなる成長へ思いをはせる。
そこで番組パーソナリティーの近藤岳登(元Jリーガー)が、「アメリカは選手の主張が強いと思うけど、杉田選手は主張するタイプ? 感情をあらわにすることがあまりないのでは?」と問いかけると、杉田選手は「(主張)しないですね。でも、サッカーのときはちょっとフツフツするものがあります。『サッカーと普段はぜんぜん違う』と言われたり……」と回答。ピッチでの強気なプレーに、今後ますます期待が高まる。
また、現地では、英語の通訳はいないという杉田選手に、近藤は、国際経験が豊富な日本代表DF吉田麻也選手(サンプドリア/イタリア)から聞いた話を披露したうえで、単独での挑戦の意義を語る。「海外で活躍するのは言語がすごく大事だから、カフェとかは絶対行ったほうがいいって。『連れてってよ』と、ぐいぐい言ってくれるほうが海外の選手ってけっこううれしいらしくて。それを言わないと、そういう性格なんだってなって、あんまり誘わなくなるって。吉田麻也が言ってた!」。同じくパーソナリティーの赤﨑夏実は「(近藤ではなく吉田選手の言葉なら)間違いない感じがしますね!(笑)」と納得。杉田選手も聞き入っていた。
さらに、「アメリカで楽しみなことをは?」という質問には、「写真を撮るのが好きなので、景色を撮りたい。ちょっと変わった写真なんかも好きです」と、意外な趣味を告白した杉田選手。赤﨑も「シアトルに近く、自然豊かなポートランドで、杉田選手が撮る写真が楽しみ」と新天地からの近況報告に期待した。
一方で、なでしこジャパン東京五輪代表として活躍した杉田選手だが、先のアジアカップのメンバーに選ばれなかった。そのことについて、けがも海外移籍の影響もないとしたうえで、「今回だけでなく、前回の遠征にも入っていなかったので。自分自身は、選ばれないには何か理由があるのかなと思うので、それなら本当に(いつでも)選ばれるような選手になりたい」と述べ、なでしこ復帰、そして、来年オーストラリアとニュージーランドで開催されるFIFA女子ワールドカップ2023でのメンバー入りを誓っていた。
※『カンピオーネ!レオネッサ!!』2月14日放送回では、同番組エンディングテーマを歌うアーティストのSHIONがゲスト出演する。