兵庫県の齋藤元彦知事は15日午後、報道陣の取材に応じ、20日が期限となっているまん延防止等重点措置について、政府に延長を要請したと明らかにした。斎藤知事によれば、前の週と比べて新規感染者数が増えるスピードは鈍くなっているものの、15日午前0時現在で病床使用率が70パーセント台、うち重症病床については30パーセント台の使用率になっていることなどから、医療のひっ迫を防ぐため、延長の要請に踏み切ったという。期間については、「延長は2~3週間になるだろう。(延長の要請は)これを最後にしたい、という思いがある」(斎藤知事)と話した。
また、兵庫県は15日、県内で新たに4,973人が新型コロナウイルスに感染したと発表した(うち342人はみなし陽性)。自治体別では、神戸市=1675人、姫路市=484人、尼崎市=461人、西宮市=447人、明石市=246人、県健康福祉事務所管内=1,660人。既に公表済みの計6人について発生届の取り下げがあったため、感染者の総数は20万9,268人になった。直近1週間の新規感染者数は1日当たり4,904.1人。
感染患者20人が死亡し、累計で1,593人になった。県の健康福祉事務所管内では、丹波保健所管内の障害者施設と洲本保健所管内の高校でクラスター(感染者集団)が新たに発生した。いずれも所在の市町名や施設名は非公表。
15日午前0時現在で、県内の医療機関などにおける病床使用率は77.2パーセント(うち重症対応は35.9パーセント)、宿泊療養施設の使用率は19.1パーセントとなっている。自宅療養者数は5万3,924人に上り、過去最多を更新し続けている。