兵庫県は10日、知事部局に勤務する20代の男性職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。兵庫県職員の感染は初めて。2月17日から22日にバリ島へ旅行していたという。男性職員は4月に採用されたばかりで、辞令交付式のあった1日から3日間は通常通り出勤していた。一般県民とは接触していない。
男性職員は、5日に38度を超える熱と咳の症状が出た。6日になって熱が下がったことからから午前のみ出勤したが、午後から自宅待機をして、7日に微熱と嗅覚異常があり複数の医療機関を受診しPCR検査を行ったところ、9日午後に陽性判定が出た。
県は執務室や庁舎内の共用部分の消毒をすでに終え、濃厚接触が疑われる同僚4人などに9日から在宅勤務を命じている。うち1人は咳の症状があり、10日にPCR検査を受ける予定。他に発熱や嗅覚異常を訴えている職員はいないという。
県は新規採用の全ての職員を対象に海外渡航歴を調査し、14日以内に海外渡航があった職員には自宅待機を命じたが、今回感染が判明した職員は該当していなかった。