「“地域の実家”になれる場所を」 西成チャイルド・ケア・センターがクラウドファンディングに挑戦 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「“地域の実家”になれる場所を」 西成チャイルド・ケア・センターがクラウドファンディングに挑戦

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 林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2022年2月21日放送回に、西成チャイルド・ケア・センターの代表理事を務める川辺康子さんがゲスト出演。西成で「こども食堂」を運営して10年、次のフェーズに挑戦する川辺さんの思いを聞いた。

写真左から、フリーアナウンサーの田中大貴、西成チャイルド・ケア・センターの代表理事・川辺康子さん、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家) ※撮影時にマスクを外して対応 (写真:ラジオ関西)

「もともと『こども食堂をやりたい!』と思って(食堂の)運営を始めたんじゃないんです。当時、地域の子どもたちが荒れているのを見て『もしかしたら、お腹が空いているんじゃないか?』と気付いて、一緒にご飯を食べるようになったのがきっかけでした」と語る川辺さん。それを皮切りに、2年ほどかけて2012年に「にしなり☆こども食堂」を本格的にオープン。今では、川辺さんをはじめボランティアの学生や、ごはんを食べに来る子どもたち、そして、その保護者が集う“つながりの場所”へと変化を遂げたそう。

「今までは同じ地域に住んでいても“見知らぬ他人”だった人たちが、こども食堂で出会うことで、“知っている人”になる。例えば、シングルの親御さんがこども食堂で出会った子どもに『○○ちゃんのお母さん、こんにちは!』と声をかけられて『自分はひとりじゃない』と感じた、っていう例も実際にあります」(川辺さん)

 そんな川辺さんが代表理事を務める西成チャイルド・ケア・センターは、2月19日からクラウドファンディングをスタート。目標は「地域から提供された集会所の改装」。この新たな試みに踏み切った理由について、川辺さんは「子どもたちに限らず“地域の実家”となれる場を作りたいから」と回答していた。

西成チャイルド・ケア・センターの代表理事・川辺康子さん

「こども食堂は基本的に週2回だけオープンしているんですが、その短い時間だと親子の支援はしきれないと思っていました。そこで、私たちが運営する識字教室や日本語教室の高齢者・海外の方々も同じ場所に集まれるようにして、もっと多くの人たちがつながれる場所を作りたいんです」(川辺さん)

 同じ地域で暮らす人々みんなで子どもたちの育ちを応援し、この活動を広く認知してほしい。そんな思いでクラウドファンディングを始めたという川辺さん。今後の夢について「皆で一緒に住めるような“地域の実家”を作りたい。今しんどい状況にあるなら、一緒に暮らして一緒に経験を積んでいきたいし、親も子どもも育ち直しができる場所を作りたいです」と、ひたむきな思いを語った。なお、クラウドファンディングの詳細は、西成チャイルド・ケア・センターの公式ホームページに掲載されている。


■西成チャイルド・ケア・センター 公式HP
■西成チャイルド・ケア・センター クラウドファンディング

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