宝塚歌劇団OGの摩耶裕 「後悔はなかった」 幸せと充実感に満ちたタカラヅカ人生 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

宝塚歌劇団OGの摩耶裕 「後悔はなかった」 幸せと充実感に満ちたタカラヅカ人生

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 宝塚歌劇団OGの摩耶裕が、2月28日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。宝塚歌劇団に入団したきっかけや両親の思い、退団を考えるきっかけとなった作品についても語った。

写真左から、宝塚歌劇団OGの摩耶裕さん、番組パーソナリティの小山乃里子(写真:ラジオ関西)

 地元兵庫の加古川市出身、102期生の摩耶は、昨年2021年の月組公演「ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』/スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』」への出演を最後に退団。今回が初めてのラジオ出演となった。

 男役に間違われることも多い「裕(ゆたか)」という名前は本名。「いつか宝塚に入団したら男役をしてほしい」という父の願いが込められているそう。実は母も、男役・胡蝶明日香(76期生)として活躍した宝塚歌劇団OGだ。

 摩耶が宝塚歌劇に興味を抱いたのは、当時のトップスター・安蘭けいが主演した星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』(2008年)を観劇したのがきっかけとのこと。「(宝塚歌劇団に)入りたい!」と一気に心を掴まれ、3度の受験を経て念願の入団を果たした。そして、初舞台となった星組公演「MUSICAL『こうもり』…こうもり博士の愉快な復讐劇…」(2016年、北翔海莉主演)では、「ファン時代から見ていたスターさんがそこにいらっしゃるという不思議な感じと、幸せな感じで、毎日楽しかったです」と、当時を思い返した。

 パーソナリティーの小山乃里子に「(退団に際して)もったいないって思わなかった?」と尋ねられると、「やりきったなと思ってすごく幸せな気持ちになって、(月組での6年間が)充実して終わったので、後悔はなかったです」と、まっすぐに自身の思いを言葉にした。

 2019年に上演された『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』では、主にパパラッチ役を演じ、「パパラッチとしての生き方とかキャラクターとかを描いていくのが、すごく楽しかった」と話した摩耶。「月組はお芝居が上手と言われていて、芝居に対しての追求心がすごくある組だったなと思います。お稽古や自主稽古でも、(役への)掘り下げ方がすごく深いなというのは日々感じていました」との言葉通り、演じることを楽しみながらも、役の個性の掘り下げを大切にしていた様子が伝わってきた。そして、「『楽しい』『幸せ』という気持ちが多かったから、きっと満足したんだと思います」と語るこの作品が、退団を考えるきっかけの1つとなったとし、元タカラジェンヌの母や、父の応援もあり、「最後まで頑張れました」と明かした。

 現在はフリーとして活動。「(宝塚歌劇団を)辞めてから、より視野が広がった。できることが広がって、未知の世界だからすごくワクワクしている」と声を弾ませ、「これからまだまだ頑張りたい。挑戦できることがあれば、なんでも挑戦させていただきたい」と意気込みを語った。

スタジオにて、宝塚歌劇団OGの摩耶裕さん(写真左)、番組パーソナリティの小山乃里子(写真:ラジオ関西)

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