兵庫県は15日、今月21日が期限のまん延防止等重点措置について、解除を国に要請した。新規感染者数が前週同曜日と比べ、約1か月間減り続けていることや、同日午前0時の時点で、病床の使用率が50パーセントと、国が示す解除の基準に達したことが主な理由という。県は、今週中にも対策本部会議を開き、飲食店への時短要請など、解除後の対応を議論して決める。新型コロナに感染した斎藤知事に代わって、荒木副知事は、「3月から4月にかけては、人の流れが増える時期。せっかくここまで来たので、リバウンドは避けたい」と繰り返し、慎重な姿勢を見せた。
また、兵庫県は同日、県内で新たに2,400人が新型コロナウイルスに感染したと発表した(うち168人はみなし陽性患者)。自治体別の感染者は、神戸市=874人、姫路市=294人、尼崎市=253人、西宮市=214人、明石市=114人、県健康福祉事務所管内=651人。感染者の総数は30万1,692人となった。直近1週間の新規感染者数は1日あたり2,573.3人。また、これまでに感染が確認されていた12人が死亡し、死亡者の累計は2,015人となった。
15日午前0時現在で、県内の医療機関などにおける病床使用率は50.0%(うち重症対応は16.9%)、宿泊療養施設の使用率は17.8%、自宅療養者数は2万1,451人となっている。