兵庫県警は2022年春、2373人の定期異動を行う。平成以降では最大規模だった昨年に次ぐ規模。警察署副署長などの先行配置や自治体への出向者の復帰などを含め、4月1日までに2回に分けて発令される。
《2022年度の特徴》
■組織犯罪対策の体制強化
▼暴力団対策課での暴力団離脱者の社会復帰対策
▼国際捜査課の来日外国人犯罪グループへの初動捜査体制
■高齢ドライバーへの措置
2022年5月から一定の交通違反歴がある75歳以上に対し、運転技能検査(実車試験)が実施されるようになるため、運転免許課に「高齢運転者等支援室」を新設。
■児童虐待事件への対応
2021年開所の尼崎市と加東市の子ども家庭センター(児童相談所)へ新たに出向、連携を図る。
■長年、警察庁採用のキャリアポストだった刑事部長にノンキャリア(地元採用警察官・警視正)が59年ぶり就任(3月25日付)。
■幹部に女性、積極登用
兵庫県警では3人目となる女性署長(警視)を芦屋警察署に配置。女性幹部は警視4人・警部20人に(兵庫県警の地元採用女性警察官ではこれまでに警察署長2人、副署長3人が起用されている。女性所属長は4人)。女性警察官(1239人)が全体に占める割合は10.4%と横ばい。
■警察署長、34署で交代
兵庫県内46の警察署のうち約7割の34署で署長が交代する。
※署長が交代する警察署
《神戸》生田・葺合・灘・東灘・長田・兵庫・垂水・神戸水上・神戸西・神戸北・有馬
《阪神》尼崎南・尼崎北・西宮・芦屋・伊丹・川西・宝塚・丹波
《東播・北播》明石・加古川・三木・小野・西脇・高砂
《姫路》姫路・飾磨・網干
《西播》赤穂・たつの
《淡路》淡路・洲本
《但馬》南但馬・豊岡