宝塚歌劇団宙組の鷹翔千空が、3月21日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。3月14日に宝塚大劇場公演で千秋楽を迎え、4月に東京宝塚劇場公演が開幕する「ミュージカル『NEVER SAY GOODBYE』-ある愛の軌跡-」について、自身の役柄や見どころを語った。
今回、鷹翔が演じるスウェーデン人のフェンシング選手・ビョルンは、人民オリンピックに出場するはずが内戦に巻き込まれてしまうという役どころ。難しいテーマに、「気持ちの作り方はお稽古場から難しかったです」と苦心したものの、「みんなで作り上げている作品だと感じています。どのナンバーも熱いんですけれど、どの場面が欠けても最後の戦場のシーンで思いきりぶつかっていけないので、日々の公演での挑戦になっています」と、やりがいを得ていることを明かした。また、旗を振るシーンやドラゴンを操るシーンなど、「役ということを置いておいても、とにかくチャレンジの多い公演」と語り、共演者と力を合わせて課題を乗り越えてきた様子が伝わってきた。
番組パーソナリティーの小山乃里子から、2006年(初演時)の『NEVER SAY GOODBYE』について尋ねられた鷹翔。宝塚音楽学校受験生時代に、同作品の名曲「ONE HEART」をよく聴いていたこともあり、「(この作品に)自分が出るとは夢にも思わなかったので、(出演が決まったことを)すごくうれしく思っています」と、喜びを噛みしめた。
今作はダンスシーンも見どころと話し、初演時にも出演していた宙組組長・寿つかさの思いを受け継ぎながら、日々の公演に臨んでいるという。そして最後のシーンでは、トップスター・真風涼帆と芹香斗亜に挟まれたポジションで多くのことを学んでいるようで、「空気感やお芝居の感じを、肌で直に感じて踊らせてもらっているので、本当にいい勉強になっております」と、しみじみ語った。
自身にとって最後となる新人公演(4月14日)では、本公演で芹香が務めるヴィセント・ロメロ役を演じる鷹翔。次回作品と並行しての稽古となり、下級生とともに日々奔走するなかでも「ありがたい時間を過ごしています」と胸の内を明かし、東京宝塚劇場公演への期待をますます高めた。
「ミュージカル『NEVER SAY GOODBYE』-ある愛の軌跡-」宙組東京宝塚劇場公演は4月2日(土)〜5月1日(日)の上演を予定している。