署長ら幹部の歓迎会に参加した警察官などが新型コロナウイルスに感染した神戸西警察署で、13日までに新たに署長、副署長ら合わせて3人が陽性と判明し、感染が確認された署員は10人となった。
神戸西警察署では、先月27日に神戸市内の居酒屋で行われた内部の懇親会に参加した署の幹部らの感染が相次いで判明。署長を含む約120人を自宅待機させ、健康状態の観察を続けていた。署長、副署長は微熱だったため経過観察をしていたが、のちに38度を超えPCR検査で陽性が判明した。
兵庫県警は管内の住民の不安を払拭し業務に支障が出ないよう、集団警ら部隊や機動捜査隊など応援の警察官約120人を派遣。神戸西警察署の一般業務は庁舎外で行っている。
神戸市中央区の兵庫県警本部では加藤晃久本部長が経緯を説明し、署長と副署長については治療に専念させるため入院させ一時的に別の警視を充てる人事を発令した。
加藤本部長は会見で「管内の治安確保に十分な体制を取った。総力を上げ、市民に安心していただけるよう努める」と述べた。