新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増える中、ペット人気が高まっている。初めてワンちゃんを飼う際に、首輪とハーネス、どちらをつけるべきか悩む人も多いそうだ。
「首輪とハーネスについてはよく相談もされますが、散歩のときに“待て”や“止まれ”という指示がより伝えやすいので、最初は首輪の方がいいですね」と教えてくれたのは、100種類以上の豊富なペットグッズが揃う「マスト」(神戸市東灘区・六甲アイランド)のマネージャー、門屋孝子さん。
「じきに、慣れてきたらハーネスに切り替えてもいいと思いますが、体を巻かれてしまうということを嫌がるワンちゃんもいます。当店で最近取り扱いを始めたイタリア製のハーネス『トレポンティ』は、両手(前脚)を入れて背中で止め、胸と胴で支えることで手足には負担がかからないようになっています。装着が楽なのでワンちゃんへの負担が少ないです」と、門屋さん。ちなみに「うちの店の店長・マオちゃん(3歳のシェットランド・シープドッグ)はハーネス嫌いでしたが、このハーネスは嫌がりません」とのことだった。
他にも、同店が18年前から直輸入しているドイツ製のリードは、リピーターが多い商品。牛革製でなめしが良く、やわらかくて丈夫。10年以上使っているお客さんもいるらしい。冬場でも、硬くなったり割れてしまったりすることがないという。ドッグショーには必ず出品していて、その会場にも「このリードを買いに来ました」と話すリピーターのお客さんが多い商品なんだそう。
そして、暑くなってくるこれからの時期、ペットの暑さ対策も必須。ワンちゃんは体温が高く、散歩させているときも地面に近いので、しっかり対策を行わなければいけない。夏に向けての暑さ対策商品は、マストでも豊富に取り扱う。保冷剤入りの首のバンドである「クールネックバンド」や「クールダウンウェア」のほか、蚊を防ぐウェアなどもある。こうした商品を、愛するペットのためにうまく活用したい。
2000年から営業を続けているマストには、ペットに関する悩みを相談しに来る人も。昨年秋からは、土曜か日曜に店内で相談会を開催。経験豊富なドッグトレーナーの先生を招き、無料で相談を受け付けているそう。例えば、ペットをしつける上で最も大事なことは、「ペットと人間は、考えること、気持ちや言葉が違うことを知っておく」。これができていないと、意思の疎通が欠けてトラブルになるため、飼い主がペットのことをよく勉強し、理解することが必要……こうしたことを、ドッグトレーナーが詳しく解説してくれるのだという。