吉本興業のお笑いコンビ・からし蓮根が、水曜にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)の中で、「洋画を字幕で観るか、吹き替えで観るか」について話した。
吹き替えで観るという伊織は「字幕の場合は字の方しか見てなくて、映像を見る余裕がない。ハリーポッターの映画を観たとき、ダンブルドア先生がなんで死んだかわからなかった。『なんか落ちていってるけど、誰にやられたん?』って思って。それ以降は字幕で観るのはやめた」と理由を明かした。
字幕で観るという青空は「その俳優さんの実際の声を聞きたい。めっちゃいかつい奴の声が(吹き替えで)優しい感じだったりすると、ほんまにこんな声か? と気になってしまうことがある。あと、ブルース・リーの『Don't think! Feel』とかの名ゼリフをそのまま聞ける良さもあるから」と話した。
さらに、吹き替えとなると同じ声優ばかりが出てくると指摘。「特に山寺宏一さんがよく出てくる。アニメの話になるけど、『アンパンマン』では8役くらいやってる。アニメの(アテレコ)現場はマイクが一つで、色んな声優さんが入れ代わり立ち代わり声を入れていくらしいけど、山寺さんの独壇場みたいな時間があると思う。カバ夫君もチーズもジャムおじさんも山寺さんが担当してるから、その3人のシーンなんかはマイクの前にずっと立ちっぱなしやん」(青空)
基本的に字幕で見るという青空だが、吹き替えで観てもいいと思う映画があるという。「『トイストーリー』は吹き替えでもいいかと思うな。逆に、吹き替えの声の方が染みついてる。というようりも、ディズニー映画は吹き替えでもいいかな、うんうん」と、なぜか上から目線で言い出し、伊織に「かっこつけてるだけやん。そんな奴は映画観るな」とツッコまれていた。
リスナーからは、「洋画は字幕で見ます。理由は、字幕で観る方がカッコいいからです!」という意見が寄せられた。「中3のとき、同級生の女子が『映画を字幕で観る人は大人』と話しているのを聞いて以来、なんとなく吹き替えはダサいと感じるようになり、女子の目を意識して洋画は字幕で観るようにしています」とのこと。これに対し伊織は、「高校生で字幕(版)に行く奴は、ただただモテたいだけやろ。女の子にゆだねるとしても、『俺はいつも字幕で観るけど、どっちで観る?』と聞いたりして。そんなん、イキってるだけや」と納得のいかない様子だった。
他にも「部屋を真っ暗にしてキャンドルの灯りで映画を観るので、小さい文字が見えません。しかも、英語がわからなくて内容が全然入ってこないし、字幕を頑張って見ていても漢字が読めなくて結局内容が分からなくなっちゃうので、私は吹き替えで観ます」などの意見が寄せられ、リスナーの回答を集計すると字幕派33%、吹き替え派67%という結果となった。
ちなみに、海外の映画作品に字幕がつけられるようになったのは、日本では1931年に公開された『モロッコ』が最初だそう。そして「字幕の長さは1行およそ13文字・2行まで」というルールがあるため、内容が意訳される場合があるようだ。