阪神タイガースのファンとして知られる落語家の桂春蝶は、今年の阪神のドラフト会議について言及した。
阪神は、17日のドラフト会議で、1巡目で創志学園の西純矢投手を指名し、交渉権を獲得。2巡目では履正社の井上広大外野手、3巡目に横浜の及川雅貴投手、4巡目で東海大相模の遠藤成内野手、5巡目に中京学院大中京の藤田健斗捕手を指名。6巡目の小川一平投手(東海大学九州キャンパス)を除いては、支配下選手の指名はすべて高校生を揃えた。
桂春蝶は「やりましたね、阪神タイガース! 高校生には『ビッグ4』と呼ばれる選手がいるんですけど、我が阪神タイガースがそのうち2人をゲットしたんですよ。また、今回のドラフトには評論家などからSランクの評価をいただき、なかなか素晴らしいドラフトだったということですよ」と喜びを表した。
今回、1位から5位まですべて高校生という、異例の指名については、「高校生ばかりなので、即戦力というよりは育てるということだと思うんですが、阪神タイガースは、ファンが熱いから、打ったら称賛、三振だったらヤジというなかで、どうしても、精神的に選手が負けちゃうことがある。『外野席がチューしているカップルだけ』みたいな昔のパ・リーグだったら、伸び伸びと野球できるんでしょうけどね。だから、阪神というところで、自分の芽を出すっていうのは、大変なこと。ぜひ、頑張ってもらいたいなと思いますね」と語った。
最近は、梅田の地下街を歩いているだけで、今日、阪神が勝ったか負けたかわかるようになってきたという桂春蝶。「大山(悠輔)が広島戦で、サヨナラ3ランホームランを打って大逆転した日があるんです。京セラドーム(大阪)での試合でしたが、阪神が負けていて腹が立って、途中で京セラドームから帰ってきたであろう人と、電車で隣り合わせになったんですよ。僕は、スマホで逆転勝ちしたことを知っていたんですけど、その人も、その2分後くらいに隣でふてくされながらスマホを見て、『うそ~! なんで俺帰ったんや~』って、ひとりで言ってた人がいました」と、今シーズン、電車内で見かけた阪神ファンのエピソードを披露した。